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2021.12.21

神経の病気

MRI検査とは?



皆様こんにちは。動物看護師の森田です。

人間と同様に動物たちもMRI検査ができることをご存じない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。


そこで今回は、動物病院の裏側を覗いてみよう!ということで、

当院の神経科で実際行っているMRI検査の流れについて簡単にご説明します。




<診察後、お預かり〜お返しまでの流れ>


1.点滴や麻酔薬を投与するために留置を入れます。



2.しばらく入院室で点滴を流した後、検査室に移動し全身麻酔をかけます。



3.MRI検査開始

獣医師や動物看護師は、検査中に安全に麻酔が維持できるよう、定期的に心拍数、血圧、二酸化炭素濃度などを測り、動物の状態を確認します。また、循環動態を維持するために静脈点滴を行います。

検査時間は、撮影部位によって異なりますがおよそ1時間〜1時間半です。





4.MRI検査終了

検査後は、必要に応じて脳脊髄液を採取する場合もあります。


                                                                          

5.全検査が終了後、麻酔を覚まします。



6.麻酔覚醒後に入院室に戻り、安静に過ごしてもらいます。

麻酔覚醒後は、体から完全に麻酔が抜けるまで、特に注意が必要です。呼吸や意識状態の観察や体温管理を行いながら異常がないか確認します。必要に応じて、温度や酸素濃度を細かく調整できる、集中管理室で過ごしてもらいます。



7.飼い主様がお迎えに来られた際、獣医師より検査結果を説明後、動物たちを飼い主様のもとへお返しします。検査結果を、ご紹介頂いた主治医にもご連絡し、後日、主治医向けに診療報告書を提出します。



〜豆知識✏️〜

MRI検査は、特に脳や脊髄などの神経の病気の診断に適しています。
脊髄から出る末梢神経や、筋肉、骨、内臓などの病気はMRI検査で分からないことが多いため、別の検査が必要になることもあります。

●人間のMRI検査との違いは、動物では全身麻酔が必須です。

MRI検査中に動物が動いてしまうと画像がブレてしまい正確な診断ができなくなります。検査中に痛みを伴うことはないため、比較的浅い麻酔で検査を行います。動物の状態によっては、無麻酔や鎮静下で検査を行うこともあります。また、全身麻酔をかけるにあたり、リスクが高い状態(重度の心疾患や腎疾患などをもつ場合など)は、十分なご相談の上で、検査を実施するか決定します。

MRI検査は、強磁石と電波を用いて体内の状態を画像にします。
そのため、体内にマイクロチップやインプラントなどの金属類が入っている場合は、部位によって検査ができないことがあります。レントゲン検査やCT検査と異なり、放射線による被曝をうけることはありません。


今回は、当院で行っている一般的なMRI検査の流れをご紹介しました。

まずは、診察を行いMRI検査が必要な状況か確認を行います。

実施する際には検査について、獣医師より詳しい説明がありますので、どうぞご安心ください。

MRI検査を行う上で病気の早期発見やより良い治療につながることを願います。

最後までお目通しいただきありがとうございました。