07 DOCTOR
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1970.01.01

その他

検査の麻酔について



 こんにちは、診療アシスタントの大鶴です。

 当院は、3年目を迎え様々な症状のワンちゃんネコちゃんが来院されます。自分の飼っている子がどんな病気で、治る病気なのか、どのような治療になるのかなど、いろいろ考え悩まれるかと思います。

その一つの方法としてM R I検査を当院では行なっていますが、来院された飼い主様にとって一番の心配は全身麻酔なのではないでしょうか。

「うちの子は高齢だし・・・」
「腎臓が悪いし・・・体に負担かからないの?」
「心臓が悪いのですが、大丈夫なのでしょうか?」など心配する要素はたくさんあるかと思います。

本当に麻酔かけても大丈夫なのか、麻酔にはどのくらいのリスクがあるのか、事前に準備と説明を行い、少しでも安心して動物を預けていただけるよう努めております。


そもそも麻酔とは何か?
麻酔とは、手術中の痛みや意識を取り除くだけでなく、手術が安全に行えるように動物の全身状態を維持する事です。当院では全身麻酔のみとなり、静脈から麻酔薬を投与するものと吸入する麻酔薬を使用しています。眠ってしまうと、無呼吸となりますので、人工呼吸器で呼吸を管理し、心電図や血圧計など必要な機器を装着してモニターでバイタルを確認しつつ、必要があれば適切な処置を行っております。

では、なぜ検査に麻酔が必要なのか。
※ブログのM R I検査とは?の豆知識にも記載されていますが、こちらでは詳しく説明させて頂きます。
①   MRI検査は、少しでも動いてしまうと鮮明な画像が撮影できなくなります。長い時間(通常1時間〜1時間半程度)、動物がじっとしていることは難しいため、麻酔をかけて動かないようにする必要があります。
②    M R Iの機械はワンちゃんネコちゃんにとって大きな音がします。その音によるストレスを和らげる効果があります。
③ 検査は例外を除いて仰向けで行っております。病気によっては痛みが生じることがあり、大きな負荷となることがあります。麻酔をかけている間は少しでも痛みを軽減し、出来る限り短時間で負担の少ない検査を行うことができます。
この三つが主な理由となります。
*動物の状態によっては無麻酔で検査を行うこともあります。

検査中では、患者様である、ワンちゃん・ネコちゃんの安全を守るために、当院では毎回、麻酔記録用紙を記入しています。日本獣医麻酔外科学会が作成した記録用紙を元に検査する患者様のバイタルを記録し、いち早く異変に気付けるよう注意しています。






MRI検査前に必ず行って頂きたい事があります。

・検査の前に血液検査をしましょう。
かかりつけの病院で行った血液検査(2週間以内)の結果を持参して頂くよう担当医もしくは、飼い主様へお伝えしております。
特に、血液検査は麻酔をかける上で重要なものの1つですので、検査日から2週間以内に行っていない場合にはかかりつけ病院で行って頂くか、当日当院にて血液検査をさせて頂くことがあります。

・絶食絶水は必ずしましょう。
麻酔後に、喉の嚥下機能が完全に戻るには時間がかかります。まだ麻酔から完全に覚めていない覚醒直後に嘔吐すると、吐物が気管や肺に入り窒息や誤嚥性肺炎を引き起こし、命に関わる事態になることもあります。胃のなかにフードが残っていると、嘔吐しやすく、かつ大量の吐物が喉に詰まってしまうリスクが高くなります。
万が一、嘔吐した場合は吐き気止めや吸引器を使いなるべく窒息や誤嚥させないような対応をしていますが、まずは嘔吐させないために事前の絶食絶水は守って頂くようお願いいたします。

・最後になりますが、当院では様々な神経症状をもつ動物の診療を行っておりますが、中には麻酔のリスクが高い患者様が来院されます。その子その子にあった、安全な検査が出来るよう獣医師だけでなく、看護師も獣医の監督の元、麻酔管理の勉強を日々行っております。
心配なことがありましたら、獣医師もしくは看護師にご相談ください。